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不妊症の治療の知識や原因チェック検査
不妊症の治療
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  人間の体そして女性である母になる体には底知れぬ自然治癒力が生まれつき備わっています。子供が出来ないダメだ。などとネガティブに考えずに元々持っている人間の自然治癒力を最大限に引き出しながら治療していく事が本来のぞましい事です。そして、どうしても不足な部分を最先端医学の力を借りて補っていくことが妊娠出産へ向かう効果的方法なのです。
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不妊症って? 不妊症の原因は?
不妊症の治療 高度生殖療法  
 

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不妊症の治療の知識や原因チェック検査って?
不妊症の治療の知識や原因チェック検査

不妊症とは。

 

<不妊症 定義の常識>

  • 日本的・・・・普通の夫婦生活を2年続けられても妊娠されない場合を不妊症と定義しています。
  • 世界的・・・・1年経っても妊娠されない場合を不妊症と定義するのが一般的です。


何故1年から2年なのでしょう?

それは1年間で妊娠される確率が80%、2年間で妊娠される確率が90%であるのに対し、3年目に自然に妊娠される確率はかなり低くなってしまうからです。

  • 不妊症で悩む夫婦は、実は非常に多くの同じ悩みをお持ちなのです。
  • 赤ちゃんの誕生を望まれながらも妊娠しない不妊症で悩むカップルは10組に1組いらっしゃいます。

 

最近では女性の社会進出で妊娠、出産を先延ばしにされるご夫婦も多くなり、それに加えて女性の妊娠しやすさは加齢とともに下がってしまう現実があます。

妊娠されにくい場合には早めの検査、不妊治療を受けられた方が妊娠の確率が高くなります。

 

結婚後1年を経過されても妊娠しない不妊症で悩む場合は

  • 基本的な検査を受け、必要なら早期の不妊治療をお受けになると良いでしょう。

 

  • ※不妊の原因は女性の側にだけあるだけではありません。
  • 女性の原因と男性の原因は、ナントほぼ半々です。

ですから、不妊の原因を調べて適切な不妊治療を行う事と夫婦お互いの協力が必要なのです。

また、子供がほしいと思ったら。自分の体の仕組みとサイクルを知ることも大切な不妊の治療の一つです。

 

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不妊症の原因は?

不妊症の治療の知識や原因チェック検査

不妊症の原因

 

  • 不妊症の原因は女性側に45%
  • 男性側に30%

 

  1. そして男性と女性の両方に不妊の原因があったり
  2. もしくは男性と女性の相性が悪い
  3. またいくら調べても不妊の原因が不明というものが25%もあるのです。

 

つまり不妊症の原因をつきとめて治療を受けようという場合は

  1. 女性だけが診察を受けるのでは無く
  2. 夫婦の共同作業で行なう事が理想です

妊娠しにくい場合には必ず男性と女性が協力して不妊治療に当たりましょう。


その結果不妊症の原因がどこにあったとしても、夫婦のきずなを強くもって専門医と協力して妊娠に向かって努力する事が大切となります。

 

1.子宮の異常で不妊症

  1. 子宮筋腫・・・子宮筋腫は子宮の筋層の中にできる良性の腫瘍で、筋肉でできたこぶのようなものです。子宮筋腫の代表的な症状は、月経の量が多い、生理痛が強い、赤ちゃんができにくいなどの不妊原因になります。
  2.  

  3. 子宮腺筋症・・・子宮腺筋症は宮の内側の膜にある腺組織が本来あるべきではない子宮の筋層の中にあることによって起こる病気です。月経のたびに出血しますが、出ていくところがないので溜まってしまいます。月経痛が強いのが特徴です。
  4.  

  5. 子宮の形成異常・・・子宮の形成異常は多く見られます。子宮の形成異常があるからといって不妊症に直結するわけではありません。子宮は左右のミュラー管が癒合してできますが、これがうまくいかず子宮が2つあるような場合には一つひとつの子宮が小さくなり、妊娠しても子宮が胎児の大きさに見合った大きさになれず流産し不妊原因に繋がることがあります。
  6.  

  7. 子宮内膜ポリープ・・・子宮内膜ポリープは子宮の内側にできる良性の腫瘍です。不妊症の方によく見つかります。子宮鏡や経腟超音波で発見されます。
  8.  

  9. 子宮内膜の癒着・・・子宮内膜の癒着は何回も掻破手術を受けられた場合や、お産や流産の後に子宮の内側が癒着してしまうことがあります。

 

2.子宮内膜症で不妊症

子宮内膜とは月経のあと、卵巣から分泌される女性ホルモンの作用でだんだん分厚くなります。月経が始まって約28日経つと、妊娠しない限りまた次の月経が始まって、子宮内膜は出血と一緒に子宮の入り口から流れ出てしまいます。

  • この子宮内膜が子宮の内側以外のところにある状態を子宮内膜症と呼びます。
  • 子宮内膜は、出血が出てゆく場所がありません。

ですからその場所にどんどん出血がたまります。出血がたまると生理痛や炎症が起こり、癒着を起こしたり、受精しにくくなったりします。

子宮内膜症がよく起こる場所は卵巣、卵管、子宮と直腸の間のダグラス窩と呼ばれるくぼみ、卵巣の裏側の腹膜などです。

  • 妊娠するのに重要な臓器、または近くですので、癒着が起こると不妊症の原因になってしまいます。

 

3.子宮頚管の異常で不妊症

  • 子宮頚管は子宮の入口にあり、膣と子宮の内側をつなぐ細い管です。
  • 排卵の前になると管の中の粘液の量が増え、さらには粘性が下がり精子が子宮、卵管へ入りやすくなります。

しかし、排卵の前に子宮頚管の粘液の量が増えないと精子は子宮に入っていけなくなります。
また、精子と子宮頚管粘液の適合性が悪いときも精子が子宮の中に入れないので不妊に繋がります。

さらに抗精子抗体といって精子を殺してしまう抗体が女性の体の中にある時にも起こります。
子宮頚管に炎症がある場合は精子はうまく子宮の内側に昇っていけません。

  • 子宮頚管炎は一般細菌などで起こることもありますが、最近もっとも問題になっているのがクラミジアという特殊な細菌によるものです。
  • クラミジアによる子宮頚管炎は、最初は症状がほとんど出ないのが特徴で発見が遅れます。
  • 男性の尿道にも感染し尿道炎を引き起こしますがこれもほとんど症状がありません。

 

4.膣炎で不妊症

  • 膣炎にかかると、おりものが多かったり、かゆみがあるなどの症状が出ることが多いようです。
  • 膣炎の原因でもっとも多いのがカンジダと呼ばれる真菌によるものです。
  • カンジダによる膣炎だけで不妊症になることはないのですが、やはり妊娠しようというときには膣も清潔にしておいた方がよいでしょう。

 

  • また、トリコモナスという原虫もあげられます。
  • トリコモナス膣炎にかかると、いても立ってもいられないほどのかゆみと黄色い多量のおりものがあります。
  • おりものの顕微鏡検査で簡単に診断がつきます。
  • 治療には膣錠と内服薬がありいずれもよく効きますが、男性も同時に治療を受けましょう。


子宮頚管に炎症があると精子にとっては居心地が非常に悪くなります。

これでは精子のスタートからゴールまでの道が障害だらけになり、不妊症の原因にもなります。

 

5.卵管の異常で不妊症

  • 卵管炎、骨盤腹膜炎・・・細菌やクラミジアによる感染が子宮頚管にとどまっている間は薬で完治できますが、感染が卵管に及ぶと重大です。

卵管の内側の細胞には繊毛があり、これが運動して卵子を子宮に運びます、卵管に感染が起こるとこの繊毛が破壊され、また、卵管の出口に感染が及ぶと卵管の出口が癒着して閉じてしまいます。

さらにお腹の中まで感染が広がると卵管や卵巣、子宮や腸に炎症が起こります。

治療後にも広範囲な癒着を引き起こし、排卵した卵子を卵管が取り込んで子宮に運べなくなり不妊症になってしまいます。

 

  • 卵管の閉塞・・・以前に卵管の炎症を起こしたことがあったり、あるいは盲腸の時に腹膜炎を併発したことがある方は、卵管がつまったり、卵管、卵巣、子宮、腸などが癒着してしまっていることがあります。卵管が完全につまっている場合には子宮卵管造影でわかることもあります。

 

しかし、子宮卵管造影だけではお腹の中の癒着の様子まではわかりませんし、子宮卵管造影に異常が無くてもお腹の中は癒着していることもよくあります。

その場合は当然ですが妊娠はしずらく治療が必要です。腹腔鏡検査をすれば、卵管やお腹の中の様子はハッキリわかります。

 

6.排卵の異常で不妊症

  • ちゃんと排卵しているかどうかはどうすればわかるのでしょうか。
  • もっとも簡単な方法は基礎体温を測ることです。
  • 基礎体温がはっきりしないときや、黄体が十分に働いているかどうかわからないときは、血液の中のプロゲステロンをはかる方法も排卵を知るための方法です。
  • 一番確実に排卵を知る方法は、排卵の前後に卵胞を超音波で診察して排卵を観察することです。
  • 排卵すると卵胞の中に出血しますから超音波Bスコープで診ると排卵したかどうかが確実にわかります。

 

  1. 視床下部の異常・・・視床下部からホルモンの指令が出て女性の月経周期をコントロールしています。これがうまくいかなくなると排卵も乱れ、視床下部は体調、精神状態、栄養状態などのいろいろな異常の影響を受けます。
  2. 女性の体はデリケートですから、ストレスの多い現代社会ではさまざまなきっかけで視床下部の調子が悪くなり、排卵もうまくいかなくなることが多く不妊症の原因になります。

 

  1. 脳下垂体の異常・・・脳下垂体も卵巣を刺激するホルモンを分泌しますが、ここに異常があるとホルモンが分泌されなくなり、卵巣で卵胞が成熟しないため排卵しなくなり不妊症になります。

 

  1. 多嚢胞卵巣・・・卵胞がまだ小さい内に卵胞の成長が止まってしまい、また卵巣の表面の膜も分厚くなって排卵しなくなることがあります。
  2. こういった場合、卵巣には成長の停止した卵胞がたくさんあり、あたかもたくさんの嚢胞があるように見えるので多嚢胞卵巣と呼ばれます。
  3. ホルモンの異常によって起こると考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。
  4. 男性ホルモンが増えて毛が濃くなったり声が太くなったりすることもあります。
  5. LHやFSHその他のホルモンの分泌状態を測定診断、超音波検査または腹腔鏡検査を行えば卵巣の膜が白く分厚くなっていて、その中にたくさんの成長の止まった卵胞があるのが見えます。

 

  1. 早期卵巣機能低下症・・・更年期を迎えると卵巣の機能が低下して排卵が起こらなくなり、エストロゲンやプロゲステロンの分泌も低下します。
  2. しかし若い方でも卵巣の機能が働かなくなって排卵が起こらなくなる場合があります。
  3. 卵巣の機能が低下すると脳下垂体からはたくさんのホルモンがでて、何とか卵巣がうまく働くように刺激します。結果、血中濃度は正常に比べて非常に高値になります。
  4. どうして若い方の卵巣が働かなくなるようになるのかはわかっていませんが、卵巣自体の機能が悪くなる排卵障害は、もっとも治療の困難な排卵障害といえます。

 

  1. 黄体機能不全・・・排卵した後、卵巣では黄体ができてエストロゲンとプロゲステロンが分泌されますが、この黄体が十分働かないと子宮内膜が受精卵を受け入れる状態にならず、妊娠できなくなってしまい不妊症になります。

 

  1. 黄体化非破裂卵胞・・・排卵の前には卵胞が成長して直径約2cmになります。
  2. 卵胞がこれくらいの大きさになると下垂体からLHというホルモンが多量に分泌され、排卵します。
  3. 排卵の際、卵胞が破裂します。ところがうまく働かないと卵胞が破裂しないまま黄体になってしまいます。
  4. こうなると、黄体ホルモンは分泌されるので基礎体温は高温になりますが、卵子は卵巣に閉じこめられたままになりますので妊娠はできず不妊症になります。

 

  1. 高プロラクチン血症・・・プロラクチンは脳下垂体から分泌され、妊娠中や分娩後に高くなり母乳を分泌させる働きをもつホルモンです。高プロラクチンは排卵障害を起こしてしまいます。
  2. プロラクチンが高くなる原因としては下垂体の異常による場合が多く、時に下垂体に腫瘍ができていることもありますので、脳外科を受診したほうがよいでしょう。
  3. それ以外にも甲状腺の機能が低下や、精神安定剤や胃潰瘍の薬による症状も考えられます。

 

  1. 甲状腺機能異常・・・甲状腺機能が低下すると排卵が起こりにくくなります。甲状腺ホルモンは体全体の代謝をコントロールしている重要なホルモンですので。
  2. 不妊症の方は一度は甲状腺ホルモンの検査を受けましょう。

 

7.抗精子抗体による不妊症

  • 体の中に異物が入るとリンパ球の働きでその物質だけに結合する抗体が作られ、これがその異物を排除するのに大切な役割を果たしています。
  • しかし、自分に必要なものに対しても間違って抗体を作ってしまうことがあります。
  • 抗精子抗体とはこうした抗体の一つで、精子の表面に結合して精子を動かなくしてしまいます。
  • この抗体があるかどうかは血液検査で調べることができます。

 

8.男性の側の原因による不妊症

  • 不妊というと女性に原因があると考えられる方も多いようですが、不妊は決して女性だけに原因のすべてがあるものではありません。
  • 不妊症の原因の約48%は男性側あります。

 

  1. 精子が作られない・・・精子は精巣で作られますが、これがうまくいかないと不妊症になります。
  2. 残念ながら原因不明の場合が多いのですが、ホルモンのバランス異常によって起こることもあります。
  3. 男性は脳下垂体からホルモン分泌され、精巣で毎日数億匹の精子が作られます。
  4. もし、視床下部か脳下垂体に異常があってホルモン分泌されないと精巣は萎縮し、精子は作られずその男性は不妊症になってしまいます。
  5. また、精子が作られない原因が先天的な異常による場合や生殖器に感染が起こって不妊になることやストレスや疲労などによる悪影響も受けます。
  6. クラミジアや淋菌の感染による不妊症の場合は、病原菌を退治すれば不妊も治すことができます。

 

9.原因不明の不妊症

  • 検査をしてもどこにも異常がないのに赤ちゃんができない不妊症の方もたくさんいらっしゃいます。
  • 体の構造はとても複雑です。現代医学でも解明されない症例や原因は沢山あるのが現実です。
  • 原因がわからない!長い間妊娠しない!不妊症という方は、体外受精を試してみると良いでしょう。
  • 妊娠の可能性が期待できるのはもちろんのこと、精子と卵子がちゃんと受精しているのかどうかを確認することもできます。

 

現代ではもっとも画期的な妊娠療法の代表的な一つになります。

 

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不妊症の治療の知識や原因チェック検査の治療
不妊症の治療の知識や原因チェック検査

不妊症の治療

 

妊娠する、赤ちゃんができるということが実現するためには、夫婦お互いの努力はもちろんですが、妊娠する為の絶妙なタイミングやバランスが必要だと言う事を頭に入れておいてください。

 

1.子宮の異常による不妊の治療

  1. 子宮筋腫・・・子宮筋腫が妊娠の妨げになる不妊症の場合は子宮筋腫を切除する必要があります。これは開腹して子宮筋腫を取る方法と、子宮の入り口から特殊な子宮鏡を挿入して筋腫を取る2つ方法があります。
  2.  

  3. 子宮腺筋症の治療・・・子宮腺筋症の治療は薬物療法でスプレキュア、ナサニール、リュープリン、ダナゾール薬剤を使って4〜6ヶ月月経を止めます。月経が止まっている間は子宮が小さくなりますが、効果は一時的です。治療が終わったらなるべく早く妊娠するように促します。
  4.  

  5. 子宮の形態異常の治療・・・双角子宮、中隔子宮などで何回も流産したり、妊娠されない期間が長い不妊症の場合は手術も考える必要があります。手術には開腹して行う方法と、子宮鏡で見ながら不要な部分を削り取る2通りの手術があります。
  6.  

  7. 子宮内膜ポリープの治療・・・ポリープは子宮の入り口から挿入した鉗子で簡単に取れます。簡単に出来る日帰り手術です。

 

2.子宮内膜症による不妊の治療

  • 薬物療法でよく使われるのがGn-RHアゴニスト薬剤です。
  • この薬は卵巣からのホルモンの分泌を抑制し月経を止める作用を持っています。
  • この薬には点鼻薬(スプレキュア、ナサニールなど)と注射(リュープリン、スプレキュアMPなど)があり作用は同じです。

 

  • 薬はこれ以外にダナゾールという内服薬もあります。
  • 治療は4〜6ヶ月続けます。
  • 治療が終わると月経痛なども軽くなり妊娠しやすくなります。
  • 月経を止めている間に内膜症が完治するわけではないので時間がたつと再発する可能性があります。

 

手術療法の最近は腹腔鏡で行われることがほとんどです。お臍から挿入した腹腔鏡で見ながら癒着を剥離し、子宮内膜症の病巣を焼灼します。

チョコレート嚢腫を作っている場合には悪い所だけを核出してしまうことや、アルコールで固定することも可能で応用に対処します。

 

3.子宮頚管因子による不妊の治療

  • 子宮頚管に炎症などがある場合には、原因を検索して、もしクラミジアや細菌などが感染してれば抗生物質で治療します。
  • また、何らかの原因で子宮頚管の中に精子が入らないという場合には元気な精子だけを選んで子宮の中に入れる人工授精も選択にいれましょう。

 

4.子宮の異常による不妊の治療

  • 子宮筋腫があり妊娠を妨げになっている不妊症の場合は子宮筋腫を切除する必要があります。
  • これには開腹して子宮筋腫を取る方法と、子宮の入り口から特殊な子宮鏡を挿入して筋腫を取る2つ方法があります。

 

  1. 宮腺筋症・・・治療は子宮内膜症の薬物療法と同じでスプレキュア、ナサニール、リュープリン、ダナゾール薬剤を使って4〜6ヶ月月経を止めます。月経が止まっている間に子宮が小さくなります。効果は一時的です治療が終わったらなるべく早く妊娠するようにします。
  2.  

  3. 子宮の形態異常の治療・・・双角子宮、中隔子宮などで何回か流産したり、妊娠されない期間が長かった場合は手術を考える必要があります。これには開腹して子宮筋腫を取る方法と、子宮の入り口から特殊な子宮鏡を挿入して筋腫を取る2つ方法があります。
  4.  

  5. 子宮内膜ポリープ・・・子宮の入り口から挿入した鉗子で簡単に取ることができます。簡単な日帰り手術です。

 

5.卵管の異常による不妊症の治療

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  • 子宮頚管は子宮の入口にあり、膣と子宮の内側をつなぐ細い管です。
  • 排卵の前になると管の中の粘液の量が増え、さらには粘性が下がり精子が子宮、卵管へ入りやすくなります。

 

しかし、排卵の前に子宮頚管の粘液の量が増えないと精子は子宮に入っていけなくなります。
また、精子と子宮頚管粘液の適合性が悪いときも精子が子宮の中に入れないので不妊に繋がります。

  • さらに抗精子抗体といって精子を殺してしまう抗体が女性の体の中にある時にも起こります。
  • 子宮頚管に炎症がある場合は精子はうまく子宮の内側に昇っていけません。

子宮頚管炎は一般細菌などで起こることもありますが、最近もっとも問題になっているのがクラミジアという特殊な細菌によるものです。

  • クラミジアによる子宮頚管炎は、最初は症状がほとんど出ないのが特徴で発見が遅れます。
  • 男性の尿道にも感染し尿道炎を引き起こしますがこれもほとんど症状がありません。

 

6.排卵障害の治療

  • クロミフェン療法・・・排卵障害だけが不妊の原因の場合は、この薬で排卵が起こるようにすれば1年で60〜70%の確立で妊娠されます。クロミフェン(商品名クロミッド、セロフェン、フェミロン)又はシクロフェニール(商品名セキソビット)は軽い排卵障害の治療に有効です。
    • 月経の3〜8日目から一日0.5〜3錠を5日間服用します。この薬は長い間排卵がない重症の排卵障害の方には無効ですが、排卵が遅れたり、時々排卵がなくなったりする方などにはきわめて有効です。

 

  • 排卵誘発剤の注射による治療・・・hMGかFSHのいずれかを、月経開始後5日目から筋肉注射します。
    • 注射の方法には毎日注射する方法、隔日に注射する方法などがあり、注射する量も一日75〜300単位と幅があります。
    • 注射の方法は排卵障害の原因、程度などに応じて加減します。クロミフェンなどの経口の排卵誘発剤と併用することもあります。

 

  • 卵巣性無排卵症の治療・・・現在の医学では卵巣に卵胞が残っていない時には第3者に提供してもらった卵子を使って体外受精を行う以外に妊娠の方法はありません。

 

  • 多嚢胞卵巣の治療・・・上記のクロミフェン療法を応用します。

 

  • 高プロラクチン血症の治療・・・プロラクチンが高くなる原因としては、特発性といって大きな原因はみつからない場合が多いのですが、下垂体の腫瘍や甲状腺機能低下症なども原因になります。
    • 下垂体腫瘍の場合には手術の必要があるから、プロラクチンの値が特別、高いときには脳外科で精査を受ける必要があり。
    • 特発性の場合の治療はテルロンやパーロデルと呼ばれる薬です。
    • テルロンやパーロデルを服用するとプロラクチンが下がって、排卵がうまくいくようになり、また、黄体機能不全などのホルモンのバランスの異常改善されます。

 

  • 甲状腺の異常による排卵障害の治療・・・甲状腺機能に低下の場合はチラーヂンなどの甲状腺の薬剤を服用します。なお、甲状腺疾患では甲状腺機能低下と亢進が交互に起こる場合があります。
    • 治療に際しては甲状腺ホルモンや甲状腺関連の抗原の専門医に値を定期的に検査して、薬の割合を適切に管理することが重要です。

 

  • 黄体化非破裂卵胞による不妊の治療・・・黄体化非破裂卵胞が起こっているときは、おなかの中の癒着が心配です。腹腔鏡で癒着の有無を確認しましょう、もし癒着があれば剥離するようにします。
    • また、hMG-hCG療法で多くの卵胞を排卵するように促すとそのうちの一部でも排卵する期待が高まります。

 

  • 黄体機能不全の治療・・・健全な卵胞ができないと黄体も十分に働かないのは当然です。健全卵胞を作って、黄体機能不全を防ぐ治療としてクロミッド、セキソビットやhMGなどの排卵誘発剤の使用があります。
    • また、黄体からのホルモン分泌を促進し黄体機能不全を防ぐためにhCGを注射します。
    • また、黄体ホルモン自体を薬や注射で補充することで黄体機能不全の治療を行もできます。

 

7.抗精子抗体による不妊の治療

  • 抗体の濃度が低いときには人工授精で妊娠できます。
  • 抗体の濃度が高くて精子が卵管まで進むことができない場合は、体外受精や顕微授精で妊娠が可能です。
  • 女性に抗精子抗体がある場合は、体外受精、男性に抗精子抗体がある場合は、顕微授精のそれぞれの応用に応じ適用処置をします。

 

8.男性因子による不妊の治療

  • 精子の数がやや少ないという場合には精子を洗浄、濃縮して排卵にあわせて子宮の中に注入する人工授精が有効です。
  • 精子を増やす可能性のある薬としてクロミッドやhMG、パーロデルなど女性の排卵障害に使うのと同じ薬が試され、効果が見られる場合もあります。

精子の数がきわめて少なく人工授精でも妊娠されない場合には顕微授精を試みる必要があります。

顕微授精はICSI法、マイクロマニピュレーター機を使いガラスの細い針で採取した卵子に精子を一匹だけ注入する方法。

また精液の中に精子が全くいない場合でも、睾丸から精巣の組織を採ると中に精子がいることがよくあります。

この場合は精巣から得られた精子を使って顕微授精を行います。

 

9.人工授精

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  • 人工授精は、精子が卵子までたどり着く事が出来ない元気が少し無いと言う方にオススメです。

 

人工授精というと、大げさな人為的な操作を加える印象を持たれるかもしれませんが、人工授精でお手伝いするのは精子が自分で膣から子宮の中に泳いでいかなくても良いように、精子を子宮の中に入れてあげる手伝いだけです。

あとの受精は自然妊娠と同じく、その後の卵子の着床、発育も自然妊娠と全く変わりません。

 

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高度生殖療法
高度生殖療法

<高度生殖医療とは?>

 

卵子や精子をからの外に取り出して行う不妊治療のことを高度生殖医療(ART)と呼びます。

一般的には体外受精や顕微授精のことですが、普通の不妊治療に比べて妊娠確立が高く、現在の高度不妊治療といえます。

治療名

治療方法

顕微授精

卵子と精子を体外に取り出して、倒立顕微鏡操作下で受精をうながす方法を顕微授精と呼びます。
顕微授精には通常、卵細胞の中へごく微細な針を刺し、直接精子を注入する卵細胞質内精子注入法(ICSI)が用いられます。

ICSIを行うことにより、通常の体外受精では受精が極めて難しい男性不妊症例や、原因不明不妊症例においても約80%の受精率が期待でき、そのうち70〜80%が移植可能な胚になります。
ICSIでできた赤ちゃんに染色体異常や奇形が発生する頻度は、ほとんど少なく自然妊娠での頻度と差がないと結果報告されています。

胚盤胞移植

自然の妊娠過程では卵子は卵管内で受精し分裂を繰り返しながら受精後5〜6日後に子宮に達します。
通常の胚移植は受精後2〜3日目に子宮に移植しますが、本来この時期は卵管内にある時期で必ずしも胚に適した環境とは言えません。

また2〜3日目までは順調でもその後、発育が停止してしまう受精卵もあります。

そこで受精後5〜6日目まで体外培養し、胚盤胞まで達したものを子宮内に移植する方法が胚盤胞移植です。

2段階胚移植

二段階胚移植とは、一般的な体外受精と胚盤胞移植を組み合わせた方法です。

採卵の2〜 3日後に4〜8細胞期の受精卵を1〜2個移植し、その他の胚はさらに培養を続けて 胚盤胞まで発育させてから、採卵の5〜6日後に子宮内に胚盤胞を移植する方法です。

このように二段階に胚移植することにより、従来の体外受精より高い妊娠率が報告されています。

二段階胚移植する利点は、2日目に入れた最初の胚が子宮内膜になんらかの刺激を与えることにより 子宮内膜の胚受容能が高まったところへ、着床率の良い胚盤胞を移植するために、妊娠率が上がると考えられています。

しかし、二段階胚移植を行うためにはある程度の受精卵数が必要となるため、キャンセル率は高くなります。 また、多胎妊娠の確率も高くなります。

体外受精

体外受精・胚移植(IVF−ET)とは、卵子を体外に取り出して培養皿の中で精子と一緒にし、できた受精卵を子宮に戻して無事に着床してくれることを期待するという方法です。

対象となる人は
@ 卵管が詰まっていたり、卵管と周囲が癒着している場合
A 精液異常があり、人工授精や薬物治療にもかかわらず妊娠しない不妊症の場合
B 女性に抗精子抗体がある場合
C 原因不明の長期不妊の場合

卵巣刺激法

月経開始3〜5日目からhMGかFSHの注射を始めます。

注射は毎日です(平均10日)

必要に応じて卵胞の大きさの測定、血液検査を行い、卵胞が成熟した時点(平均して注射を始めて10日目)でhCGを注射します。

採卵

卵胞刺激により大きくなった卵巣内の卵胞を針で突いて、中にある卵子を吸引して
試験管の中に採取することをいいます。

経膣超音波で観察しながら、膣の方から長い針で卵胞を穿刺、吸引し卵子を取り出します。

胚移植

受精卵を子宮内に戻すことを胚移植(ET)といいます。細いチューブ内に受精卵をいれて、子宮口から子宮内にもどします。普通の内診と同じ体位で行い、痛みもほとんどありません。

胚移植後は、3時間程度の安静で帰宅できます。
なお、胚移植は採卵した日から分割胚は2日目か3日目に、胚盤胞移植は5日目か6日目に行います

黄体機能管理

採卵のあとは黄体ホルモンやhCGの投与を受けます。

薬や注射の種類や頻度は卵巣の状態にあわせて選択します。

アシステッドハッチングの方法

・機械的方法・・・胚を固定し、マイクロピペットで透明帯の一部を切開します。アシステッドハッチングとして最初に発表された方法です。

科学的方法・・・強酸性の液をマイクロピペットで吸引しておき、固定した胚の透明帯の一部にゆっくりと吹き付けて溶かします。

レーザー法・・・胚を固定せず、透明帯部位に焦点を合わせてレーザーを照射します

受精卵の凍結保存

多胎妊娠を予防するために、子宮に戻す胚は最高3個程度に制限します。つまりたくさんの胚ができた場合、残りは余剰胚として残ります。

このような余剰胚は凍結保存しておいて、その後の治療で融解させて使用することができます。

再び卵巣刺激や採卵を行う必要がないので、身体的にも経済的にも負担は軽くなります。

凍結保存の方法には、前核期胚の保存に適した緩慢凍結法と、胚盤胞の保存に適したガラス化法があります。

精子の凍結保存

液体窒素の中で凍結保存することが可能です。

採卵当日にご主人の都合が悪い場合には前もって凍結保存しておいた精子を使って体外受精、顕微授精を行うことができます。

精巣から採取した精子など、貴重な精子も液体窒素の中で凍結しておけばいつまでも保存することができます。

費用について

上記の高度医療には高額の治療費が必要になるのも事実です。

一つの治療に約数万円〜数十万円の治療費が必要になります。

病院によって体外受精、顕微授精などの不妊治療を受けられた場合、自治体の規定に従って助成を受けることができます。事前に調べてから通院相談しましょう。

また、安いから良い高いから良いと言う訳では無く自分に合った病院を探すように勤めましょう。

現在は精巣精子を用いた顕微授精、胚盤胞移植、胚盤胞のガラス化法、未成熟卵子の体外培養、卵子の凍結(緩慢凍結急速融解法、ガラス化法)、2段階胚移植法が実際の臨床の現場で必要な技術となっています。

 

これからは卵巣組織の凍結、器官培養、卵細胞質の若返り(GV置換)、未成熟精子細胞の体外培養、着床前診断、卵子提供などめまぐるしく進歩していくと予想されます。

 

今後、益々の高度不妊治療に期待が持てると同時に受診する患者側も勉強をしていかなければいけません。

※その他、子供がほしい基礎知識は手続きネットを参照してください。

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生活習慣を見直すことで不妊症を克服できたという人も多くいます。 体を温める食べ物や適度な運動によって冷え症を改善したり、ストレスをためないよう心がけたり、夫婦がもっとリラックスして生活を楽しむなど、日常生活の改善点も見直してみる事をオススメします。また、全てを受け入れ常に前向きに考え積極的な不妊症治療の行動にすると良いでしょう。
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