救急救命士とは
救急救命士の仕事
救急救命士とは、事故や災害で緊急を要する人の命を守る仕事。
つまり、命を救うべき緊急を要する現場で蘇生を行っている。
救急救命士の職場
- 消防本部
- 消防署
- 消防本部
- 消防本部では、人事や予算などの事務関係を統括している消防士。
- 市町村の消防活動の企画や運営を指示する。
- 消防署
- 通常の消防署は、消防本部の指示に従い火災の消火活動や人命救助、救急など消防活動を第一線で行う消防士。
- 火災の予防の業務も行う。
救急救命士の人数
全国の消防署で救急隊員として働く
- 全国消防本部790本部
- 救急救命士の資格を有する消防職員は:約2万8000人
救急救命士の職務
人命の救助を職務としている
- 救命活動が任務です
救急救命士の現場
救急救命士は、その名の通り救急救命処置を専門とした資格を持つ救命士です。
緊急の通報と同時に救急隊員と共に出動します。
事故や災害あらゆる場所で人命の危機に陥っている人の命を助ける事が任務となっています。
現場や救急車などで、許可されている医療行為を心肺停止状態になっている人に蘇生処置を行います。
- 心肺蘇生の電気ショック
- 気管への挿管
- 薬剤の投与
- 点滴など
つまり
人命を救助する事が第一優先にあり、その目的遂行の為に全力で施術を行う。
また、緊急を要する為、救急救命士に求められる行為も大きく拡大しています。
更に、大きな責務と使命が期待されている。
救急救命士に与えられた処置
- 自動体外式除細動器による除細動
- 処置の対象となる患者が心臓機能停止の状態であること。
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液
- 食道閉鎖式エアウェイ、ラリンゲアルマスク又は気管内チューブによる気道確保
- 気管内チューブによる気道確保については、その処置の対象となる患者が心臓機能停止の状態及び呼吸機能停止の状態であること。
- エピネフリンの投与については、その処置の対象となる患者が心臓機能停止の状態であること。
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保及び輸液
- ブドウ糖溶液の投与
- ブドウ糖溶液の投与については、その処置の対象となる患者が血糖測定により低血糖状態であると確認された状態であること。
- 精神科領域の処置
- ・精神障害者で身体的疾患を伴う者及び身体的疾患に伴い精神的不穏状態に陥っている者に対しては、必要な救急救命処置を実施するとともに、適切な対応をする必要がある。
- 小児科領域の処置
- 基本的には成人に準ずる。
- 新生児については、専門医の同乗を原則とする。
- 産婦人科領域の処置
- 墜落産時の処置…臍帯処置(臍帯結紮・切断)、胎盤処理、新生児の蘇生(口腔内吸引、酸素投与、保温)
- 子宮復古不全(弛緩出血時)…子宮輪状マッサージ
- 自己注射が可能なエピネフリン製剤によるエピネフリンの投与
- 処置の対象となる重度傷病者があらかじめ自己注射が可能なエピネフリン製剤を交付されていること
- 血糖測定器(自己検査用グルコース測定器)を用いた血糖測定
- 聴診器の使用による心音・呼吸音の聴取
- 血圧計の使用による血圧の測定
- 心電計の使用による心拍動の観察及び心電図伝送
- 鉗子・吸引器による咽頭・声門上部の異物の除去
- 経鼻エアウェイによる気道確保
- パルスオキシメーターによる血中酸素飽和度の測定
- ショックパンツの使用による血圧の保持及び下肢の固定
- 自動式心マッサージ器の使用による体外式胸骨圧迫心マッサージ
- 特定在宅療法継続中の傷病者の処置の維持
- 口腔内の吸引
- 経口エアウェイによる気道確保
- バッグマスクによる人工呼吸
- 酸素吸入器による酸素投与
- 気管内チューブを通じた気管吸引
- 用手法による気道確保
- 胸骨圧迫
- 呼気吹込み法による人工呼吸
- 圧迫止血
- 骨折の固定
- ハイムリック法及び背部叩打法による異物の除去
- 体温・脈拍・呼吸数・意識状態・顔色の観察
- 必要な体位の維持、安静の維持、保温
救急救命士の特定行為
- 医師に直接電話で指示を要請し、その医師の指示に従って処置ができること。
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液
- (心臓機能停止または呼吸機能停止状態の傷病者が適応)
- 器具を用いた気道確保
- (食道閉鎖式エアウェイまたはラリンゲアルマスクを用いた気道確保)
- (該当行為認定取得者による気管挿管)
- 薬剤投与
- (薬剤投与認定取得者によるアドレナリン(エピネフリン)投与)
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保及び輸液
- (心肺機能停止状態でない重度傷病者であって、ショックが疑われる)
- (クラッシュ症候群が疑われる)
- (クラッシュ症候群に至る可能性がある場合が対象)
- ブドウ糖溶液の投与
救急救命士の将来
救急救命士は、正義感と責任感がある仕事です。
- 世界の状況が不安定でテロも増えてきている。
- また、日本国内での人的災害も増えている。
- 自然災害が年々、大きな物になり被害は甚大なものになる
- 交通、道路はより複雑になり事故が増える
- 自然または放火など火災は常に起こってしまう。
つまり、今後も救急救命士に求められる職務も多くあり必要とされる存在であることは間違えありません。
救急救命士の魅力
救急救命士は、人命の蘇生に努める特殊な仕事です。
- 消防署から緊急出動し救助にあたる
- 担当した事故や災害時に活躍出来る事は何より嬉しい事です
- 救助要請での人命活動で救助できた時は非常に嬉しい
- ありがとうの言葉や手紙を貰った時などはヤリガイを感じる
人命の為に職務を遂行する、人の命にかかわる事に貢献出来る素晴らしい仕事です。
- 一人前の救急救命士になるまでに、長い時間を要する経験や習得があります。
- しかし、一人前の救急救命士になれば、安定収入は確保される魅力があります。
救急救命士の年収
各都道府県の救急救命士として働く場合
- 基本的に地方公務員です
- つまり公務員給与になります。
- 年数経験が重要とされる職場のため
- 経験や年齢により変化する
- 平均年収:約500万円〜600万円
- 20代平均年収:約300万円〜400万円
- 40代以上平均年収:約600万円〜700万円
救急救命士の就職先
救急救命士の業務許可
救急救命士の業務をする人は公務員になる事が必要です。
- 業務を行う場合
- 救急救命士の国家資格を取得する
- 消防士の地方公務員または国家公務員の採用試験で合格する。
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