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「手続きNET」のミキです。
今回は何かと話題の「架空請求」について、お話しようと思います。
身に覚えの無い請求書や、申し込んだ覚えの無い当選はがきが届いた事はありませんか?
心当たりが無くても、支払わないと自分の周りの人たちに迷惑がかかる…なんて書き方をされれば、「払わなくちゃいけないかな…?」なんて心理になるのが人間の弱いところ。でも、心当たりが無いんですから弱気になる必要なんて全く無いのですよ!
色んな架空請求パターンと共に、実際に請求された時の対処法などもご紹介します! >>バックナンバーは こちら から
「おめでとうございます!貴方に豪華最新型のテレビが当選しました!」
・・・ある日突然、そんなハガキが舞い込んできたなんてことありませんか?
懸賞に応募した覚えも無いのに何故当たる?と普通なら疑問に思うかもしれませんが、「タダ」でもらえるとなると人間は弱いもの。
うっかりとそのハガキに書かれた連絡先に電話をし、「テレビを送るために送料がかかるので・・・」なんて逆に送料で何千円か取られてしまってそれっきり。
しかもその後、次から次へと同じような当選はがきが届いたり身に覚えの無い請求メールが届いたりと、悪徳業者に狙われる羽目に・・・いや、昔の人は良く言っていましたが、「タダより怖い物は無い」とはまさにこの事ですね。
最近何かと話題を集めている、悪徳業者による無差別な「架空請求」。
先日もテレビで、悪徳業者に立ち向かう伝説の記者の戦いなるものが放映されていました。私はあれが大好きでして、思わずテレビにかじりついてしまいました。
信じられないような請求の手段の数々・・・テレビで見ている分じゃ、「あんなの実際に引っ掛かるわけないじゃない」なんて思ってしまいがちですが、実際自分が同じ立場になるとわかりません。そう、決して他人事ではないのです!
実は私・ミキも架空請求メールを受信した事があります。
宛名も無く「×月×日何時何分××サイトを利用した料金が未納です」みたいなメールが届きました。
そのメールを見たときは本当に驚きました!しかも、「支払わないと法的手段に」「回収業者が職場や自宅へ」などの脅し文句もちらほらと書かれている・・・勿論私はそのインターネットサイトを利用した覚えも無いし、払う義務も無い。
しかも指定されていたその日時には自宅にPCさえも無かった!の三拍子揃っている為私が脅える必要など何も無いんですが、最もらしい機関名や言葉が並んでいると人間何故か不安になるものです。
当然支払いはしませんが、その後またメールがきたらどうしようかな・・・ととても嫌な気分になりました。
このような架空請求のメールの被害が特に多いのが、男性。
勿論全く身に覚えが無い物に関しては無視をしていればいいのですが、「あれ?あの時見た奴かな・・・」と少しでも心当たりがある男性にとっては、この請求メールほど怖い物はありません。
うっかり連絡をしてしまったら最後、悪徳業者の餌食になってしまいます。
そう、彼らはそうやって人の弱い部分を食い物にするのです!
このような悪徳業者の被害にあわない為にも、架空請求について少し勉強してみましょう!
彼らが架空請求をしてくるのには、数パターンあります。代表的なものを紹介すると、
1:当選ハガキ
上記でも説明をした、「おめでとうございます!〜が当たりました」というハガキを無差別に送りつけてくるパターン。連絡をしてきた人に対し、「その商品を送るための送料・手数料」などを先に指定口座に振り込ませ、詐取するもの。
2:請求メール
無差別に不特定多数のメールアドレスへ請求メールを投げるパターン。
日付、時間、アクセスURL、IPアドレスなどがリアルに書かれているだけに、実際はアクセスしていなくても不安を掻き立てられ、少しでもアダルトサイトにアクセスした事がある人にとっては脅威。
3:請求ハガキ
突然、「最終通告書」なるものが送られてくるパターン。何月何日までに支払いをしないと回収業者が自宅や職場に回収にいき、更に「しかるべき手段」に出るというもの。
差出業者がいかにも実在しているかのように印字されている。
4:ワンクリック詐欺
アダルトサイトにありがちなパターン
「入口」と書かれているところをクリックするとポップアップウインドウ(別画面)が開き米粒みたいな小さな文字で「このサイトは月額××円の有料サイトになります。
貴方のIPアドレスは××ですね?登録されている情報を元に支払いメールを請求いたします」のような文面が書かれている。
お問い合わせはこちら等メールアドレスが誘導的に書いてあり、連絡をしてきた人に架空の請求をする。
などがあります。
請求メールに関しては、アクセス日時やIPアドレスなどもっともらしい情報が記されていたとしても、IPアドレスから個人の住所や名前を特定されるような事はありません。ご安心を!
こういうメールがきたら、絶対に返信しないこと。それが一番です。
また請求ハガキに関しては、勿論身に覚えが無い請求に関しては支払いなどする必要は全くありません!
ただ、この請求ハガキに関しては一つだけ注意が必要です。
悪徳業者の中には、悪知恵の働く業者もいます。
実際に支払い義務の無い人々に対し、勝手に裁判所に訴え出るケースがあるのです。
裁判所からの手紙をこちらが無視してしまうと、なんとそれは「訴えを無視した」ことになり、こちらに請求が発生してしまうというとんでもないことになります。
ですので、請求ハガキの差出人が「裁判所」の場合は、必ず確認をしましょう。
ただし、確認する相手は、業者ではなく「裁判所」。最寄の裁判所に「こんなハガキがきたのですが・・・」と電話で確認するようにしましょう。
貴方に非が無い事がわかれば、もちろん支払いなどはする必要ありません!
このように、悪徳業者からの架空請求は身近な所に潜んでいるのです。
最初にも言いましたが、「タダより怖い物は無い」。「無料でもらえます」「当選しました」などの美味しい言葉には絶対に裏がある!・・・全てを疑ってかかれとは言いませんが、注意が必要です。
そして、怪しいサイトには絶対にアクセスをしない。怪しいハガキには絶対に応じない。
返信をしたり連絡をしたりするということは、自分の情報を相手に提供しているという事です。
相手は、メールアドレスなり電話番号なりのみから貴方の情報を得ようとしているわけですから、絶対に応じないようにしましょう!
最後に、このようなハガキや身に覚えの無い請求などで困った時に知っていると便利な機関やサイトを紹介します。
慌てて連絡をとって取り返しがつかないことになる前に、まずは相談してみましょう!
●都道府県各地にある消費センター(http://www.kokusen.go.jp/map/index.html)
消費センターでは、消費生活における相談を受け付けてくれます。不当な請求や不安なハガキを貰った場合は、ネットで調べてみるのもそうですがまずは、最寄の消費センターに問い合わせをしてみる事が大切です。
また、消費者センターの中では、こういった詐欺被害に合わないための講座なども開かれている場合もあります。それぞれの詐欺についてもっと詳しく知りたい場合は、利用してみるのも良いかもしれません。
●架空請求データベース(http://www.yumenara.com/kaku/)
口座番号や電話番号から、その業者が悪徳業者か調べる事も出来ます。様々な架空請求例などを扱っているサイトにもリンクあり。
●国民生活センター(http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/twoshotto.html)
架空請求やワンクリック詐欺などの被害に遭わないためのアドバイスなど。
●各種法務事務所
法務事務所の中には、消費者問題を専門に取り扱っているものもあります。相談は有料になりますが、困った時に専門家が対応してくれると心強いです。
常識人には理解不能な悪質業者に泣き寝入りはNG。
一人悩んでいるよりも、専門家に相談すると新たな解決策が簡単に見出せる事も多くあります。
そこで手続きネットが安心と信頼でお勧めするのは司法書士です。
司法書士は、法律関連の書類作成のスペシャリストです。
架空請求やトラブル等で困った時には、とても心強い存在です。
悩みを抱え込んでしまう前に、
この一番身近な法律相談所に一度相談してみてはいかがでしょうか。
---決して対岸の火事ではない卑劣な架空請求について、少し参考になりましたか? |
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